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「今井町まちづくり人生ゲーム成果報告会」を開催しました

 2019年1月27日(日)、早稲田大学 医学を基礎とするまちづくり研究所は、奈良県橿原市 今井地区公民館にて、「今井町まちづくり人生ゲーム成果報告会」を実施しました。これは、同研究所と奈良県立医科大学の共同研究課題「空き家活用によるまちなか医療の展開とまちなみ景観の保全」の一環です。この研究プロジェクトは、2016年9月に科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)の「持続可能な多世代共創社会のデザイン」研究開発領域に採択されています。

 「今井町まちづくり人生ゲーム」とは、今井町に暮らす人々が迎える、様々な人生の節目について、「自分が当事者だったらどうするか?」という問い参加者に与え、それに対する回答を参加者間で共有することにより、地域に潜む課題や考え方の違いを顕在化するものです。

具体的にはまず、医学を基礎とするまちづくり研究所がこれまで今井町で実施した「オーラル・ヒストリー調査」や、「まちなじみ調査」の成果を基に、今井町での暮らしの中で発生しやすい課題と、それに対して考えられうる対応策を、事前に複数設定します(画像参照)。そして「今井町まちづくり人生ゲーム」参加者は、各々に「自分が当事者だったらどうするか?」という視点で、それら課題への対応策を一つ選択します。その後に、選択した対応策を参加者同士で共有するとともに、その選択の理由について意見を交換します。こうした手順を通じて、他の世代が抱える課題を自分ごととして捉えることや、世代ごとの考え方の違いを具体的に把握することが可能となります。

 研究所ではこのゲームを、2018年度の夏から秋にかけて44名の住民を対象に実施しました。そして本報告会は、この成果を今井町住民と共有するとともに、議論を深めることを目的としました。おかげさまで総勢43名が参加し、これまでの調査で把握しきれなかった新たな課題や、まちの変化を把握することができました。

 今後研究所では、今回の報告会で得られた意見を含めた調査の最終成果をとりまとめるとともに、多世代共創を生み出す方法について検討していく予定です。

画像:「今井町まちづくり人生ゲーム」に使用したボード(一番上)とカード(上から2番目)。ボードには研究所が設定した今井町での暮らしにおける課題が19個、カードには課題とそれに対して考えられる対応策が5つ記載されている。カード画像は課題1「お年寄りの方との交流」を例示。

写真:成果報告会の様子

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