「今井町まちなじみガイドブック」を公開しました
早稲田大学 医学を基礎とするまちづくり研究所は、同研究所が中心となり作成した「今井町まちなじみガイドブック」を公開しております。こちらからからぜひ御覧ください。
この冊子は、2017年度に本研究所と早稲田大学後藤春彦研究室が、奈良県立医科大学、今井町自治会、今井町町並み保存会、NPO法人今井まちなみ再生ネットワーク、今井町並保存整備事務所、そして多くの地元住民の方々の協力の下で実施した「今井町まちなじみ調査」の成果物です。
この調査は、今井町に残る緊密な近所付き合いに着目し、今井町で新たな暮らしを築いていく人たちがどのようにまちになじむか、すなわち「まちなじみ」を進めているかについて調べたものです。また2018年2月には、総勢25名の方とワークショップを行い、ガイドブックのブラッシュアップを行いました(合わせてこちらのページを御覧ください)。
昨今全国各地で、ライフスタイルの変化によって世代間交流が減少し、まちに住み続ける人々と、新たに暮らしを築いていく人々が「なじめない」、そんな状況を目の当たりにします。研究所では、そのような状況を改善し「良いまち」をつくるために、この冊子の成果を基にさらなる研究を進めていきます。
なおこの冊子の作成は研究所と奈良県立医科大学の共同研究課題「空き家活用によるまちなか医療の展開とまちなみ景観の保全」の一環です。この研究プロジェクトは、2016年9月に科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)の「持続可能な多世代共創社会のデザイン」研究開発領域に採択されています。